朝礼挨拶・スピーチのネタおよび実例集

つねに学ぶ姿勢を忘れず、88歳の天寿を全うした北条早雲

 

戦国大名の先駆けといわれる北条早雲が、小田原城を手に入れたのは64歳のとき、さらに、相模の国を治めたのは85歳という高齢になってからでした。

 

人生わずか50年といわれた当時の生活を考えれば、この歳まで一国の君主として采配をふるっていた早雲のすごさがわかりますね。

 

その早雲が日頃から家臣に言い聞かせていたのが、学問の大切さでした。
「少しでも暇があれば本を読みなさい。文字のあるものを懐に入れて、常に人目を忍んでみるようにしなさい」
そう読書をしたり手紙を書いたりする習慣をつけるよう、強くすすめていたそうです。これは書物を読むことで教養を高め、学ぶ姿勢を維持するための教訓で、せっかく覚えた文字を忘れないようにするための手段でもあったようです。

 

もちろん、早雲自身がつねに読書や書道に励み、老いても思考力や判断力が衰えないよう努めたことは言うまでもありません。その甲斐あってか、88歳の天寿を全うした早雲には、見習うべき点がたくさんあります。