朝礼挨拶・スピーチのネタおよび実例集

マンネリズムに陥らないためには

 

おはようございます。今朝もいつものように人にもまれ電車に揺られて出勤してきたんですが、地下鉄の長い階段を登りながら今日の仕事の予定を立てておったとき、ふと、マンネリ化、マンネリズムという言葉が頭をよぎりまして、その言葉の意味などを考えながら会社へやってきました。抽象的にものを考えることなどめったにない私としては珍しいことで、ま、これも秋という季節のせいかもしれません。

 

マンネリ、マンネリズムというのは、ご存じのように、やっておることが型にはまってしまい、新鮮さや独創性がなくなることで、後はもう惰性のみ、やがて衰退していく状態で、当然、進歩や飛躍は望めない。なぜこうなってしまうかと言えば、結局、同じパターンの繰り返しに慣れるというか、それでよしとしてしまうからだと思うんですが、しかし、同じことを繰り返しておっても、マンネリ化する人とそうでない人がおるわけです。

 

いつでしたかテレビの旅番組を見ておりまして、紀州の山の中で炭焼きをしている50年輩の方が登場したんですが、例の有名な備長炭を焼く名人で、リポーターの、炭焼きのコツは? という質問にこう答えておりました。

 

おじいさんに言われた「炭焼きに玄人なし」という言葉を守ってやっておれば、いい炭が焼けます。

 

私は今、この言葉を思い出すんですが、つまり、俺はベテランなんだ、という思い上がりがあってはいい仕事はできない。毎日、初めて仕事に取り組む気持ち、新鮮な気持ち、少しでも工夫をしてみようという気持ちをもちつづけることが大切だということです。

 

これが即ち、マンネリ化、マンネリズムというものにたいする私の解答でした。自分を仕事の玄人、企画業務のベテランとは思わず、毎日新人の気持ちで仕事に取り組み、一歩でも前進のあるよう努力をしたい、と考える次第です。

 

 

出典:即応できる朝礼スピーチ実例集