よその不祥事を他山の石として（社内不祥事に触れてのスピーチ）
おはようございます。
予定通りと言いますか、販売成績は目標に向かって順調に伸びており、ペースダウンの気配もなく、実に嬉しい限りです。願うことはただ一つ、諸君の体調がベストであることであり、健康にはいっそうの注意をして頑張って頂きたいと思います。
ところで、最近噂になっておりますので話しておきますが、前野町営業所の一人が諭旨免職になった件です。
簡単に言えば、顧客の接待に売上金を順送りの形で流用しておるうちに遣り繰りがつかなくなり、穴埋めもできず、監査でばれてしまったという一件です。
ま、成績を上げようとしてやったことだろうから心情的には同情できないでもないのですが、問題は、決められた交際費以上の接待を繰り返したという点であり、そのことを承知していながら、おそらく一種の居直りで自分の行為を正当化していたのではないかとも思われます。同僚に負けたくないと気持ちに逸するものがあったのかもしれませんが、また、派手にやっておるうちに、接待という名の遊興におぼれてしまった面もあるようです。
似たような出来事は世間にはよくあるようですが、結局は、当人の意思の弱さに原因があるのだろうし、同僚あるいは先輩・上司との心のつながりを欠いておったことも原因かもしれません。やったことは悪いことに違いありませんが、どことなく悲しいものを感じて少々やりきれないものがあります。
しかし、これを他山の石として、毎日を励み、また、この営業所を個々人が心を開いて勤めることのできるところにしたいと考えております。
諸君もまた、この件から何がしかのことを学び知り、思うところも多いと思いますが、もうこの件そのものは忘れて、ひとつ気分を改め、仕事に取り組んでください。以上です。
出典：即応できる朝礼スピーチ実例集