朝礼挨拶・スピーチのネタおよび実例集

理解者を探すのに苦労した、とびきりの天才

 

幼いころから機械いじりが大好きだったライト兄弟は、いつの日か、人を乗せて空を飛ぶ装置を作ってみたいという望みがありました。成人して自転車店を経営するようになっても、その夢を持ち続けていました。

 

そんなある日、飛行実験で墜落死したドイツのリリエンタールの新聞記事を目にして、おおいに触発されます。兄弟はグライダーのテストなどから始めて実験や計算を繰り返します。彼らが収集したデータは、現在検討しても非常に正確なものだそうです。

 

二人は理論上空を飛ぶのは可能だと確信を得ましたが、それを実現させる資金や、試作する場所がないことに頭を痛めます。さらに自分たちで設計したエンジンについても、ちゃんと相手にして請け負ってくれる会社はひとつもなく、次々と依頼した自動車エンジンのメーカーに断られます。

 

しかし、努力を続けて、ガソリンエンジンの飛行機を完成。「ライトフライヤー号」と名付けられたこの飛行機は、弟オービルの操縦で36.6メートルという小さな小さな飛行に成功しました。二人の苦労は、目の前の確実に成功するものが見えていても、それに向かって周囲を巻き込んでいくことの難しさだったのです。

 

 

出典:1分でまとめる気のきいた朝礼