朝礼挨拶・スピーチのネタおよび実例集

言い忘れた「ありがとうございます」

 

おはようございます。

 

先日私は、とても反省したことがあり、今朝をそれをお話したいと思います。

 

お買い上げいただいたお客様に、お包みした品をお渡ししかけたときでした。右手の方の別のお客様から「ちょっと、店員さん」と声がかかったのです。

 

私はそちらへ向いて「はい」とご返事をし、軽くお辞儀をしまして「ただいま参ります」とお答えしました。そして、前のお客様へ向き直ったとき、その方はもう左手の方へ売り場から離れて行っておしまいだったのです。つまり私は、そのお客様に「ありがとうございます」とお礼を申しあげなかったわけなのです。

 

私は、次のお客様のお相手をしながら、タイミングが悪かったんだ、仕方がなかったんだ、と自分に言い聞かせていました。でも、本当にそうだったんだろうか、となかなか納得がいきません。その日はそれからずっと、すっきりしない気分でした。

 

よく考えてみますと、お礼の言葉を言うことはできたと思うのです。別のお客様に呼び掛けられて「はい」とご返事をしたとき、すぐさま前のお客様へ向き直って「ありがとうございました」と申しあげればよかったのです。それから「お待たせいたしました」と、次のお客様のほうへ急いで行けば、スムーズにいったと思います。

 

忙しいときにはよくあることだ、と言ってしまえばそれまでですが、私がお客様の立場であったならば、やっぱり愉快ではありません。

 

結局私は次のお客様に気を取られすぎたわけで、前のお客様については、無意識のうちにきっと「もうこの方は終了。さて、お次の方だ」と急いでしまっていたと思います。「ありがとうございます」と申しあげるまではお客様のお相手は終了していない。このことをすっかり忘れていたのです。

 

忙しさにかまけて心配りが足りなかったとも言えるかと思いますが、今後はけっしてこのようなことのないよう注意をして、毎日お客様のお相手に努めていこうと思います。

 

出典:即応できる朝礼スピーチ実例集