朝礼挨拶・スピーチのネタおよび実例集

幕末を代表する時代のリーダー、高杉晋作の魅せる言葉

 

幕末の長州藩を討幕の方向に導き、騎兵隊などの諸隊を創設。尊王討幕の志士として大活躍した高杉晋作は、まさに幕末を代表する時代のリーダーであり、ヒーローでした。

 

彼が残した名言の中でも抜群の人気を誇り、実にあじわい深い言葉として歴史ファンの心をとらえているのが、「おもしろきこともなき世をおもしろく」です。

 

これは晋作が病床で詠んだ辞世で、上の句だけ晋作が筆をとり、下の句は体力がなくなった晋作に代わって、看病していた野村望東尼(もとに)が「住みなすものは心なりけり」と付け加えています。それに対して高杉は「おもしろいのう」とつぶやいて眠りについたそうですから、二人の間には深い信頼関係があったのでしょう。

 

また、新作の言葉で名高いのは、「人は人吾は吾なり山の奥に住みてこそ知れ世の浮沈」というフレーズです。

 

凛とした強さと孤高の精神を持つ晋作らしいこの一文は、迷ったり混乱した自分自身の心をクールダウンするのに、ぴったりの言葉と言えそうですね。

 

 

出典:1分で決める!朝礼の話材217