「競争なきところに発展なし」を肝に命ぜよ!
今日は朝から恐縮ですが、お酒についての話から始めましょう。
最近、若い人があまりお酒を飲まなくなった、と言われていますが、それでも、毎晩のように晩酌は欠かさない、という人は多いでしょう。そういう人がお世話になるメーカーの一つが、サントリーという会社です。
サントリーはここまで有名にしたのは、創業者の二代目で次男の佐治敬三という人です。社長に就任したとき、ウイスキーの分野では確固たる地位を築いていましたが、あえてソフトドリンク市場やビール市場に手を広げていきました。日本人の所得が上がり、嗜好の幅が広がれば、ウイスキーのシェアが下がると予期して、愛飲者が急増しているビールや、昼間でも飲めるソフトドリンク市場が重要だと思ったのです。缶入りのウーロン茶も盛んにコマーシャルをうって人気商品にしました。
彼は二代目社長としてノンビリとやっていけばいい立場だったのに、社内の安泰ムードがいやで、競争なきところに発展なしと考え、チャレンジしました。父親を超えてやろう、という野心もあったでしょうが、「何でもやってみなはれ」という精神が支えとなって、大きな会社に育て上げたというわけです。
出典:1分でまとめる気のきいた朝礼